Jazz Featured as Live Insert Songs

ライヴの挿入歌として取り上げられたジャズ・ソング


The Rolling Stones

Still Life

Released : 1982,06,01

Still Life

 

       1. Take The A Train 


The Rolling Stones

Let's Spend the Night Together

Released : 1983 [Film] / 2003 [DVD]

Let's Spend The Night Together

 

       0. Take The A Train

           (*No credit)

 

 


 “Still Life”は前掲の“Tattoo You”『刺青の男』リリース後の1981年秋に行われた全米ツアーのライヴ・アルバム。メンバーがステージに登場する際のオープニング・ナンバーには、デューク・エリントンの‘Take The A Train’「A列車で行こう」が使われている。当然、チャーリーの選曲だろう。

 この曲のオープニング・ナンバーとしての使い方が素晴しい。デューク・エリントンの軽快なピアノで始まり、ホーンが加わって曲がググっと盛り上がったところで、「Thank you very very much ! Ladies and gentlemen, Welcome to please The Rolling Stones !!」とアナウンスが入り、絶妙なタイミングでキースが弾く「アンダー・マイ・サム」のリフが刻まれる。こんなに完璧なオープニングがあるだろうか。なんど聴いてもワクワクする。

 『Let's Spend The Night Together』は1983年に公開されたライブ・フィルム曲目のクレジットはないが、「Take The A Train(A列車で行こう)」がCD版より若干長めに収録されている。

 なお、チャーリーは自らのバンドCharlie Watts And The Tentetのアルバム"Watts at Scott's"でも、同曲を取り上げている。

 蛇足ではが、ライブのエンディングにはジミ・ヘンドリックスの「Star Spangled Banner(星条旗よ永遠なれ)」が使われている。花火の爆音のバックに流れる「星条旗よ永遠なれ」。すべてが完璧なまでのライブ・アルバム。

Duke Ellington
Duke Ellington

Charlie Watts And The Tentet

"Watts at Scott's"

 Disc 2

  7. Take The A Train

Charlie Watts And The Tentet _ Watts at Scott's

Jimi Hendrix

"Live at Woodstock"

 Disc 2

  4. Star Spangled Banner

Jimi Hendrix _ Live at Woodstock


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Duke Ellington

Ellington Uptown

Released : 1987

Uptown

 

       1. Take the "A" Train

  • Duke Ellington : leader, piano 
  • Wendell Marshall : bass 
  • Louis Bellson : drums 
  • Billy Strayhorn : piano
  • Harry Carney, Hilton Jefferson, Jimmy Hamilton, Paul Gonsalves, Russell Procope : saxophone
  • Britt Woodman, Juan Tizol, Quentin Jackson : trombone
  • William Anderson, Clark Terry, Ray Nance, Willie Cook : trumpet 

 前掲のツアーでオープニング・ナンバーとして使われてた「Take The A Train(A列車で行こう)」を収録した、デューク・エリントンのオリジナル・アルバム。このオリジナル曲を聴くと、いかにストーンズがオープニング曲として上手く使ったかが分かる。前半のデューク・エリントンのピアノをフェイド・インで飽きさせない程よい長さにして、ホーンで盛り上がったところでストーンズの演奏にスイッチする。曲中盤のボーカル部分以降は完全にカット。完璧なオープニングだ。




The Rolling Stones

Bridges to Babylon

Released : 1998,11,17

Bridges To Babylon

 

       9. Waiting on a Friend

      12. Across the Bridge (*Sticks)

 

 「ブリッジ・トゥ・バビロン・ツアー」のライブ映像。ここでは、前掲のジョシュア・レッドマンが好演する「Waiting on a Friend(友を待つ)」が収録されている。

 注目してほしいのは、12曲目の「Across the Bridge」とクレジットされているキャノンボール・アダレイの「Sticks」。ライブの中盤、巨大なアクロス・ブリッジがせり出してストーンズのメンバーがメイン・ステージからセンター・ステージに移動する際に使われている。ファンキー・ジャズの立役者と言われるキャノンボール・アダレイが演奏する「Sticks」が、このツアーの目玉とも言えるセンター・ステージでの演奏を前に、会場の興奮度を一層盛り上げている。

 当然の如く、選曲はチャーリーだろう。

Cannonball Adderley
Cannonball Adderley


Cannonball Adderley

Mercy, Mercy, Mercy! Live at "The Club"

Released : 1966

Mercy, Mercy, Mercy! Live at "The Club"

 

       4. Sticks

 

 前掲の「ブリッジ・トゥ・バビロン・ツアー」で使われた「Sticks」が収録されているキャノンボール・アダレイの名盤『Mercy, Mercy, Mercy!』。ファンキー・ジャズが堪能できる。