.

  • Composer : Edgar Sampson
  • Genre : Jazz standard
  • Original Recorded : 1934

 チャーリー・ワッツのソロ・デビュー・アルバム冒頭1曲目に取り上げられている'Stomping At The Savoy'(邦題:「サヴォイでストンプ」)。ビッグ・バンドでの軽快なスウィング・ジャズを聴かせてくれている。

 この曲のクレジットは、ベニー・グッドマン、チック・ウェッブ、エドガー・サンプソンの連名になっているが、実際に作曲したのはウェッブ楽団のサクソフォーン奏者であったエドガー・サンプソン。曲名は、ニューヨークのハーレムにあった有名な夜の社交場サヴォイ・ボールルームにちなんで付けられた。 


Chick Webb

Stompin at the Savoy

Recorded : 1934,05,18

Released : 2003,11,07

Chick Webb _ Stompin at the Savoy

 

       3. Stompin' at the Savoy 

  • Chick Webb : drums
  • Edgar Sampson, Pete Clark : alto saxophone
  • Mario Bauza, Reunald Jones, Taft Jordan : trumpet
  • Sandy Williams : torombone
  • Elmer Williams : tenor saxophone
  • Joe Steele : piano
  • John Trueheart : banjo, guitar
  • John Kirby : double bass

 このアルバムには、ウェッブ楽団による'Stomping At The Savoy'のオリジナル録音が収められており、作曲者であるエドガー・サンプソンもアルト・サックス奏者として参加している。1934年のチャートで10位まで上昇した。 


Benny Goodman Quartet

The Famous 1938 Carnegie Hall Jazz Concert

Recorded : 1938,01,16 

Released : 1950

Benny Goodman _ The Famous 1938 Carnegie Hall Jazz Concert

 

Disc 2

      10. Stompin' at the Savoy 

  • Benny Goodman : clarinet
  • Lionel Hampton : vibraphone
  • Teddy Wilson : piano
  • Gene Krupa : drums

 ジャズのスタンダード曲になっている“Stomping At The Savoy”は、実に多くのミュージシャンによってカバーされている。ベニー・グッドマンは1936年にこの曲を録音してビッグ・ヒットとなっている。

 このアルバムは1938年のカーネギー・ホールでのコンサートが録音されており、'Stomping At The Savoy'はカルテットによる演奏となっている。ベニー・グッドマンのクラリネットとライオネル・ハンプトンのヴィブラフォンが、軽快なスウィング・ジャズを聴かせてくれる。

 なお、チャーリー・ワッツはこのアルバムをフェイバリット・アルバムの1枚として挙げている。



.

 

  • Composer : Lester Young
  • Genre : Jazz standard
  • Original Recorded : 1939

 'Lester Leaps In'は1939年にカウント・ベーシーによって録音されたジャズ・スタンダード。作曲はテナー・サックス奏者のレスター・ヤング。


Count Basie's Kansas City Seven

The Essential Count Basie Vol.2

Recorded : 1939,09,05

Released : 1987         

Count Basie's Kansas City Seven _ The Essential Count Basie Vol. 2

 

       4. Lester Leaps In

  • Count Basie : piano
  • Lester Young : tenor saxophone
  • Buck Clayton : trumpet
  • Dicky Wells : trombone
  • Freddie Green : guitar
  • Walter Page : bass
  • Jo Jones : drums

 カウント・ベーシーズ・カンザス・シティ・セブンによる'Lester Leaps In'の1939年オリジナル録音。作曲者のレスター・ヤングも参加している。

 4人のリズム隊に3管を加えたセプテット編成で軽やかに演奏されており、テーマに続いてレスター・ヤングのソロが入り、そこにカウント・ベーシーのピアノが絶妙に絡んでインタープレイが繰り広げられている。


Charlie Parker

The Original Recording of Charlie Parker

Recorded : 1949,09,18

Released : 1988

Charlie Parker _ The Original Recording of  Charlie Parker

 

      13. Lester Leaps In

  • Charlie Parker : alto sax
  • Roy Eldridge : Trumpet
  • Tommy Turk : Trombone
  • Flip Phillips, Lester Young : Tenor Saxophone
  • Hank Jones : Piano
  • Ray Brown : Bass 
  • Buddy Rich : Drums

 本アルバムはチャーリー・パーカーがヴァーヴ・レーベル(1946-1954)に残した作品の中から精選されたコンピレーション・アルバム。'Lester Leaps In'は1949年9月18日にニューヨークのカーネギー・ホールにおけるライブ録音が収録されている。テナー・サックスは、この曲の作曲者であるレスター・ヤング。



.

 

 'Moonglow'は1933年にウィル・ハドソンとアーヴィング・ミルズによって書かれたポピュラーソング。


Count Basie

The Standards

Recorded : 1969,10,20

Released : 1989

Count Basie _ The Standards

 

      14. Moonglow

 

 

  • Count Basie : Piano
  • Gene Coe, Oscar Brashear, William Reed, Sonny Cohn : Trumpet
  • M.F. Wanzo, Grover Mitchell, Bill Hughes : Trombone
  • Charlie Fowlkes, Marshall Royal, Bobby Plater, Eddie "Lockjaw" Davis, Eric Dixon : Reeds
  • Freddie Green : Guitar 
  • Norman Keenan : Bass
  • Harold Jones : Drums 
  • Chico O'Farrill : Arranged
  • Sonny Lester : Producer

 チャーリー・ワッツ・オーケストラの"Live at Fulham Town Hall"では、2人のヴァイブラフォン奏者(Jim Lawless,Bill Le Sage)とベース(Dave Green)による三重奏でしっとりと聴かせているが、このアルバムではカウント・ベーシーのピアノを中心にビッグ・バンド形式で華やかに演奏されている。



.

 

 'Robbins Nest'は、イリノイ・ジャケー(ts)とサー・チャールズ・トンプソン(p)作曲によるジャズ・スタンダード。1947年にカウント・ベイシー・オーケストラが録音しヒット曲となった。

 ちなみに、かつてはジャズ喫茶を経営し、ジャズ通として知られる村上春樹の作品『国境の南、太陽の西』には、《ロビンズ・ネスト》というジャズ・クラブが登場している。

 「彼女は十一月初めの月曜日の夜に、僕の経営するジャズ・クラブ(『ロビンズ・ネスト』というのがその店名だ。僕の好きな古い曲の名前から取った)のカウンターで、ひとりで静かにダイキリを飲んでいた。」

村上春樹

『国境の南、太陽の西』

村上春樹 _『国境の南、太陽の西』


.

Illinois Jacquet with Milt Buckner & Alan Dawson

Go Power!

Recorded : 1966,03,15 - 17

Released : 1966

Illinois Jacquet _ Go Power!

 

       2. Illinois Jacquet Flies Again (Flying Home) 

       3. Robbin's Nest

  • Illinois Jacquet : tenor saxophone, vocal
  • Milt Buckner : organ
  • Alan Dawson : drums

 本作は、1966年マサチューセッツ州にあるレニーズ・オン・ザ・ターンパイクで収録されたライヴ盤。イリノイ・ジャケ―(ts)とミルト・バックナー(org)は、1943年から44年にかけてライオネル・ハンプトン・オーケストラに在籍していた旧知の仲。アラン・ドーソン(dr)も1953年にハンプトン・バンドに在籍していたので、3人ともハンプトン卒業生となる。息の合った3人の演奏は、ベースレスのトリオとは思えない程の迫力となっている。

 なお、2曲目の'Illinois Jacquet Flies Again'は、ライオネル・ハンプトン・オーケストラの十八番である'Flying Home'の焼き直しで、あのフレーズを聴くことができる。



.

 

  • Composer : Charlie Parker
  • Genre : Jazz standard
  • Original Recorded : 1947

 'Scrapple From The Apple'は1947年にチャーリー・パーカーによって書かれたビ・バップの曲。


Charlie Parker

Symbols

Recorded : 1947,11,04

Released : 1961

Charlie Parker _ Symbols

 

      10. Scrapple from the Apple

  • Charlie Parker : alto sax
  • Miles Davis : Trumpet
  • Duke Jordan : Piano
  • Tommy Potter : Bass 
  • Max Roach : Drums

 本作はチャーリー・パーカーがダイヤル・レーベル(1945-1947)に残した作品から選曲されたコンピレーション・アルバム。

 'Scrapple From The Apple'は1947年の録音が収録されている。チャーリー・パーカーの軽快なソロに続き、若干21歳のマイルズ・デイヴィスのソロを聴くことができる。



.

 

Composer : Lionel HamptonBenny Goodman

Genre : Jazz, Jump Blues 

Original Recorded : 1939,11,06

 

 'Flying Home'はベニー・グッドマンとライオネル・ハンプトンによって書かれた、ジャズとジャンプ・ブルースで構成された曲。ハンプトンが初めて飛行機に乗る際、ナーバスな気分で待っていたときに口笛で吹いた曲がもとになっていると言われている。


Benny Goodman Sextet

Benny Goodman Sextet Featuring Charlie Christian (1939 - 1941)

Recorded : 1939,10,02

Released : 1989

Benny Goodman Sextet _ Benny Goodman Sextet Featuring Charlie Christian

 

       1. Flying Home

  • Benny Goodman : Clarinet, Leader
  • Lionel Hampton : Vibraphone
  • Fletcher Henderson : Piano
  • Charlie Christian : Electric Guitar
  • Artie Bernstein : String Bass
  • Nick Fatool : Drums

 ビバップの創始者のひとりチャーリー・クリスチャン(elg)を迎えたベニー・グッドマン・セクステットの作品集。1939年から1941年にかけてニューヨークで録音された作品が収録されている。

 'Flying Home'には作曲者のライオネル・ハンプトン(vib)も参加している。冒頭のテーマに続きベニー・グッドマンのクラリネット、チャーリー・クリスチャンのギター、ライオネル・ハンプトンのヴィブラフォンとソロが展開される。最後はクラリネット、ギター、ヴィブラフォンという少し珍しい組み合わせにより仲良く3人でテーマを奏でる。トランペット、サックスに比べると柔らかい音の組み合わせで、スローでライトな心地良い音を聴かせてくれる。


.

Illinois Jacquet

Flying Home : The Best of the Verve Years

Recorded : 1958,04,21

Released : 1994

Illinois Jacquet _  Flying Home The Best Of The Verve Years

 

      20. Flying Home

  • Illinois Jacquet : Tenor Saxophone
  • Johnny Williams : Drums
  • Kenny Burrell : Guitar
  • David Goodman : Organ

 イリノイ・ジャケ―(ts)が1951年から1958年にヴァ―ヴ・レコードに残した録音のベスト・アルバム。

 1942年、19歳のイリノイ・ジャケ―は、ライオネル・ハンプトン・アンド・ヒズ・オーケストラと'Flying Home'を録音した。そして、この曲はライブのクライマックスとなり、ジャケ―は毎晩この曲を演奏しなければならないことにウンザリしていた。

 その後ジャケ―は自身のグループを率いて、1958年に'Flying Home'を再録することとなった。