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  ’My Foolish Heart’は、ビクター・ヤングの作曲、作詞はネッド・ワシントンによって書かれた。 この曲は、歌手のマーサ・ミアーズによって1949年の同名映画(邦題:『愚かなり我が心』)の主題歌として発表されたが、タイム誌をはじめ批評家による評価は散々だった。

The night is like a lovely tune

Beware, my foolish heart

 

How white the ever constant moon

Take care my foolish heart

 

There’s a line between love and fascinations

That’s hard to see on an evening such as this

 

For they both give the very same sensation

When you’re lost in the magic of a kiss

 

His (Her) lips are much to close to mine

Beware, my foolish heart

 

But should our eager lips combine

Then let the fire start

 

For this time it isn’t fascination

Or a dream that will fade and fall apart

 

It’s love, this time it’s love

My foolish heart.

夜は愛しき調べのよう

心してよ、私の愚かな心よ

 

いつも変らぬ月のなんと白いこと

気をつけてよ、私の愚かな心よ

 

恋と惑いを分かつラインがあるけれど

こんな宵には分り難いものなの

 

どちらもまるで同じときめきをくれるのから

キスの魔法に我を忘れると

 

彼の唇が私に迫ってくるわ

心してよ、私の愚かな心よ

 

でも二人のくちびるは重なり合ってしまうわ

あとは燃え始めるままに

 

今度は、惑いじゃないの

消えて無くなるような夢じゃないわ

 

そうよ恋、今度は恋だわ

ね、私の愚かな心よ



Billy Eckstine

Jukebox Hits 1943-1953

Released : 1950 [Single]

Billy Eckstine _ Jukebox Hits 1943-1953

 

      16. My Foolish Heart

 ‘My Foolish Heart’は、1950年にシングル盤としてリリースされ、ビリー・エクスタインにとって最大のポップ・チャート・ヒットとなった。

 チャーリーはインタビューで、「自分で最初に買ったのがビリー・エクスタインのレコード」と答えている。タイトルは不明だが「ジャズを聴き始めたのは1953年頃」と語っているので、もしかするとシングル盤の‘My Foolish Heart’がチャーリーが初めて買ったレコードだったのかも知れない。


Bill Evans Trio

Waltz for Debby

Recorded : 1961,06,25

Released : 1962,02 - 03

Bill Evans Trio _ Waltz for Debby

 

       1. My Foolish Heart

  • Bill Evans : piano
  • Scott LaFaro : bass
  • Paul Motian : drums

 “Waltz for Debby”は、ビル・エヴァンスが1961年6月25日にヴィレッジ・ヴァンガードで行ったライヴを収録したアルバム。しかし、それから11日後の7月6日、ビルにとって片腕とも言えるベーシストのスコット・ラファロが交通事故で他界し、彼の遺作となってしまった。

 

 ‘My Foolish Heart’は、エヴァンスが生涯にわたって演奏し続けた曲で、このアルバムでも冒頭の1曲目に収録されている。ジャズ・スタンダードとして数多くカバーされている同曲でも、最良のカバーとして知られている。


Bill Evans Trio

Bill Evans at Town Hall

Recorded : 1966,02,21

Released : 1966 [LP] / 1986 [CD]

Bill Evans Trio _ Bill Evans at Town Hall

 

       7. My Foolish Heart (*CD Only)

  • Bill Evans : piano, keyboards
  • Chuck Israels : bass
  • Arnold Wise : drums

 “Bill Evans at Town Hall”は、1966年にエヴァンスが初めてニューヨークで行なったコンサート・ホールでのライヴ盤。ヴィレッジ・ヴァンガードといったクラブでの演奏とは趣が違い、独特の格調高い雰囲気での演奏となっている。