Recorded : 1986,03,23
Released : 1986,12,01 [CD] [LP]
Side A
Side B
チャーリー・ワッツの記念すべきソロ・アルバム第一弾。ストーンズのアルバム"Dirty Work"制作前後、ミックとキースの仲が険悪になるなか各メンバーはソロ活動を始めた。そこでチャーリーは長年の夢である「ロニー・スコッツ・クラブの舞台に立ちたい」との思いからジャズ・バンドを結成することになった。当初は8人編成ぐらいのジャズ・コンボを考えていたが、一緒に演りたいというミュージシャンが跡を絶たず最終的には33人編成のビッグ・バンドとなり、1985年11月18日ついにロニー・スコッツ・クラブに出演することになった。バンドのメンバーには、古くは1962年にアレクシス・コーナーのブルース・インコーポレイテッドへ共に参加したジャック・ブルース(cello)、ブギ・ウギ・アルバム"Shufflin the Boogie"(1978)と“Rocket 88”(1981)に参加したコリン・スミス(tp)とジョン・ピカード(tb)、そして子供の頃からのジャズ盟友デイブ・グリーン(b)も参加している。
本アルバムは、1986年3月23日フラム・タウン・ホールでのチャーリー・ワッツ・オーケストラ(ヴォーカルの2人を除く31人編成)の演奏を収録したライブ盤。ビッグ・バンドならではの迫力あるスウィング感が伝わってくる。
Recorded : 1991,02,26-27
Released : 1991
Box Set
Side A
1. Practising, Practising, Just Great 5:50
2. Blackbird - White Chicks 4:26
3. Bluebird 2:46
Side B
1. Terra De Pájaro
2. Badseeds - Rye Drinks 3:54
3. Relaxing At Caramillo 3:34
4. Going, Going, Going, Gone
Box Set
Additional musicians cut 4
チャーリー・ワッツが敬愛するアルト・サックス奏者チャーリー・パーカー(as)の生涯を描いた絵本“Ode To A Highflying Bird”(1964年)を復刻するにあたって、音楽(CD,10"LP)も付属させるために制作されたアルバム。クインテットのメンバーは、前作のビッグ・バンドにも参加していた盟友デイブ・グリーン(b)とピーター・キング(as)に加え、ピアノにブライアン・レモン、トランペットに当時若干18歳のジェラルド・プレゼンサーを迎えて結成された。このメンバー達は、後にチャーリーのジャズ活動に欠かせない存在となっていく。
1曲目‘Practising, Practising, Just Great’では、チャーリー・パーカーが練習に練習を重ねて偉大なミュージシャンに成長していく過程が描かれており、チャーリー・ワッツは冒頭のたどたどしいサックス・プレイを披露している。チャーリー・パーカーのオリジナルが2曲、ピーター・キング(as)によるオリジナルが5曲収録されており、チャーリー・パーカーの生涯が一冊の本と音楽で綴られている。
なお、当初は本とCDに、チャーリー・パーカーのフォトグラフも入ったボックス仕様でリリースされたが、1995年にはアルバム・カバーもリニューアルされたCD(チャーリーが嬉しそうにサックスを構えて居る)もリリースされている。
Recorded : 1991,10,31 - 11,01
Released : 1992,05,18 [CD] [Cassette Tape]
Side A
Side B
String section
バーミンガムにオープンしたロニー・スコッツ・クラブでの演奏を収録したライブ盤。冒頭の前説はクラブ・オーナーのロニー・スコットが務めている。本作は2部構成となっており、第一部はチャーリー・ワッツ・クインテットによるアルバム“From One Charlie”の演奏に、バナード・ファウラー(ローリング・ストーンズのサポート・メンバー)が絵本“Ode To A Highflying Bird”に書かれた詩の朗読を加え、前作で試みた絵本と音の融合をライブで再現している。また、第二部ではクインテットにストリングスを加え、チャーリー・パーカー・ウィズ・ストリングスの代表曲をカバーし、チャーリー・パーカーへの敬意を表している。
なお、カセットテープ版では、CD版には未収録の’Laura’を聴くことができる。
Recorded : 1993,03 - 04
Released : 1993,11,01 [CD] [Cassette Tape]
Side A
1. My Ship
2. Bewitched
3. My Foolish Heart
4. Someone To Watch Over Me
5. I'll Be Around
6. Love Walked In
7. It Never Entered My Mind
8. My One And Only Love
Side A
1. I'm Glad There Is You
2. If I Should Lose You
3. Ill Wind
4. Time After Time
5. Where Are You?
6. For All We Know
7. They Didn't Believe Me
8. You Go To My Head
with the Metropolitan Orchestra
チャーリーのソロ1作目はビッグ・バンドによるスウィング・アルバム、2作目・3作目はチャーリー・パーカーに捧げるクインテットによるトリビュート・アルバム。そして4作目となる本作では、メトロポリタン・オーケストラを迎えて、ヴォーカル物のジャズ・スタンダード・アルバムを仕上げてきた。一見すると方向性のない活動とも映るが、ジャズを根っから愛するチャーリーが、ローリング・ストーンズではできない「自分の好きな音楽」をソロ活動で満喫しているように見える。
前作“A Tribute to Charlie Parker with Strings”でヴォーカルを1曲だけ披露したバナード・ファウラーが、今作では16曲目以外の全てでヴォーカルを務めている。ヴォーカル・アルバムということもあり、チャーリーの演奏はいつも以上に控えめでブラシ・ワーク中心の演奏に徹している。
チャーリー曰く「僕は曲をちゃんと演奏できるドラマーになりたいんだ。だから、ドラム・ソロには興味ないね」。正にこの言葉を地で行くような演奏となっている。
ちなみにアルバム・カバーの女性は、チャーリーの愛娘セラフィーナ。ライナー・ノーツの写真にも、幼いセラフィーナを抱っこする優しい笑顔のチャーリーが見られる。
Recorded : 1993,03 - 04
Released : 1993,12,06 [Single-CD]
前掲のアルバム"Warm and Tender"からのシングル・カット。
’My Ship’は、1941年のブロードウェイ・ミュージカル"Lady in the Dark"のために書かれたポピュラー・ソング。作曲はカート・ワイル、作詞はイラ・ガーシュウィン。
Recorded : 1996,01
Released : 1996,06,10
with the London Metropolitan Orchestra
本作は、前作に続きヴォーカル物のジャズ・スタンダード・アルバム。チャーリー・ワッツ名義のアルバムとなっているが、メンバーは前作と同様、チャーリー・ワッツ・クインテットとロンドン・メトロポリタン・オーケストラ、ヴォーカルはバナード・ファウラー。さらに今作では、ルイス・ジャルディンがパーカッションで参加している。
なお、日本盤のみボーナス・トラック2曲(15,16)が収録されており、エラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングの共演で知られる‘The Nearness Of You’(15曲目)が聴けるのはうれしい限りだ。16曲目はピーター・キング(as)のオリジナル曲となっている。
Recorded : 2001,06,12-14
Released : 2004,06,14
Disc 1
Disc 2
チャーリーのソロ6作目は、チャーリー・ワッツ・アンド・テンテット名義となっており、チャーリーとクインテットのメンバー4人に、ブラス・セクション4人とヴィブラフォン、パーカッションを加えた11人編成となっている。内容はジャズ・スタンダード9曲に、オリジナル5曲、更にはストーンズの‘(I Can't Get No) Satisfaction’も披露している。チャーリーの長年の夢であったロンドンのロニー・スコッツ・クラブでの演奏を収録したライブ盤。
なお、アルバムのラストに収録されている‘Take The A Train’は、1981年秋に行われたストーンズの全米ツアーでメンバーがステージに登場する際のオープニング・ナンバーとして使われており、ライヴ・アルバム“Still Life”に収録されている。
The Rolling Stones
“Still Life”
1. Take The A Train
Recorded : 2010,10,23
Released : 2017,04,21 [CD] [LP]
Side A
Side B
Side C
Side D
チャーリーはストーンズに加入する前の1960年代初期に、就職した広告会社のグラフィック・デザイナーとしてデンマークに滞在していた。デンマークには数か月住んだことがあり、ジャズやブルース・クラブでドラムを叩きながら下積みをしていたチャーリー想い出の国。本作でチャーリーと共演を果たしたザ・ダニッシュ・レディオ・ビッグ・バンドは、そのデンマークで50年以上の歴史をもつ名門ビッグ・バンドで、もともとはデンマークのラジオ局の企画として1961年に結成された。
このアルバムは2010年10月23日にコペンハーゲンにオープンしたばかりのナショナル・コンサート・ホールでの演奏を収録したライヴ・アルバム。2017年になってようやくリリースされた訳だが、なんとレーベルは古豪の名門インパルス!レコード (Impulse! Records)。60年代ストーンズの代表曲‘(I Can't Get No) Satisfaction’、‘You Can't Always Get What You Want’、‘Paint It Black’の3曲をカバーしている。
Recorded : 1991,09,17
Released : [CD] [Bootleg]
チャーリー・ワッツ・クインテットの1991年9月17日東京青山スパイラルホールでのセカンド・ショーのライブ・アルバム。このアルバムはブートレグながら、サウンドボードでバーナード・ファウラーのナレーションもカット無しで完全に収録している。
なお、18曲目の‘Now's The Time’は、公式盤の“From One Charlie”には収録されていない。
Recorded : 1991,09,18
Released : [DVD] [Bootleg]
1991年9月18日に浅草のスタジオで行われたライヴ映像。バンドのリハーサル風景、チャーリー・ワッツをはじめメンバー全員のインタビューなどが日本語のテロップ入りで観ることができる。
ライヴ映像も固定カメラでなく、オフィシャル・クオリティーのプロショット映像でコンプリート収録されている。