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ジャズ日和

 本日は朝から雨模様のため電車で通勤。

 以前の通勤時間は、音楽を聴きながら本を読む貴重な時間だった。自転車通勤を始めて約1年。最近はめっきり音楽を聴く時間が少なくなってしまった。

 6時半頃には駅に着いて、早速iPodを取り出す。薄暗い空、少し肌寒い気温、しとしと降る雨。これは完全にジャズ・モードだ。これほどジャズを聴きたくなるシチュエーションは少ない。どれを聴こうかとiPodをいじっていると、購入してから1度も聴いていなかったピーター・キング・クインテットの『スピード・トラップ』が目に留まる。ピーター・キングはチャーリー・ワッツ・クインテットのサックス奏者で、クインテットのみならずチャーリーのジャズ関連のアルバムにはほとんど(全て?)参加している正にチャーリーの右腕とも呼べる存在。『スピード・トラップ』はチャーリーとの共演者のリーダー・アルバムも聴いてみようとの試みから購入したアルバム。

 iPodを再生した瞬間驚いた。クリアなサウンドと、ストレートなモダン・ジャズ。聴いていて凄く気持ちがいい。バンドのバランスもよく、同じくチャーリー・ワッツ・クインテットのトランぺッターであるジェラルド・プレゼンサーの音も抜けが良くて心地よい。ブリティッシュ・ジャズは、どうしても本場のアメリカと比べるとマイナーな印象を拭えなかったけど、今作を聴いて考えを改めねばと強く感じた。