· 

ロードバイク・風返し峠(裏!)

 本日は、会社のロードバイク倶楽部のライド会。今年の4月に入部して3回目の参加。ロードバイク走行会なのに、何故ブログ・テーマがWorkout!!なのか?。その答えは後程。

 朝8時に茨城県の土浦駅に集合。我が社のロードバイク倶楽部はファン・ライド中心なので、今回もまったり50㎞チームと、ちょっと頑張る90㎞チームに分かれてスタート。僕は後者に参加。

 前半約60㎞は霞ヶ浦沿いのコースで、ほぼ平坦な道を時速約30㎞で巡行する。気温は少し涼しいくらいで、ほぼ無風状態。車も殆どなく霞ヶ浦の景色を観ながら30㎞くらいのスピードで走るのは、なんとも気持ちがいい。

 ところが、2時間も走ると単調なコースと代わり映えしない景色にも少々飽きてくる。そんな57㎞過ぎあたりから今回のメイン・ディッシュの風返し峠へ。

 実は今回のコースを聞いたのは前日だったため、ほとんど下調べもせずに参加。峠のスペックは距離3.3㎞、最大標高差377m、平均斜度11.3%との情報。毎日の通勤で13%程度の坂があるので、なんとか大丈夫だろう・・・くらいの軽い気持ちで参加したがのだが・・・。

 峠前の休憩で「平均勾配は13%くらいだけど、最後の1㎞はキツイらしいよ」との話が。この時はまだ、どんなにきつくても全長3.3㎞だから大丈夫だろうとの軽い気持ちでいたのだが・・・。

 峠前半、10%程度の勾配が続き息が上がり始めるものの、最初の10分を乗り切ると心拍数も落ち着いて話をしながら走れるほどに。中盤、勾配がきつくなり始めたあたりから集団がバラバラになり、一人マイペースでひたすらペダルを回す。正直なところ、ここまでは余裕綽々。こんなもんか・・・との軽い気持ちも。ところが、急にアスファルト舗装の道が滑り止め付きのコンクリート舗装に!。これを機に激坂に急変!!。本当に反り返るような激坂がそびえている。完全にダンシング状態で、とにかく力任せにペダルを回すしかない。いや、回すと言うよりもハンドルを引き寄せ、脚を踏み込む。大腿四頭筋、ハムストリングス、下腿三頭筋、殿筋群の下半身のみならず、上腕筋・僧帽筋・広背筋・腸腰筋・・・全身の筋肉を総動員して、とにかくペダルを踏み続ける。更には、滑り止めのため菱形状に刻まれたコンクリート舗装でのハンドリングが非常に悪い。あまりの激坂にジグザグ走行に切り替えたら、ただでさえ狭い道幅の端には大きな側溝があり、切り返すたびに前輪が浮き上がる。追い打ちをかけるように、車が上からも下からも襲い掛かってくる。息も完全に上がり喉がカラカラに渇くもボトルに手を伸ばす余裕なんぞは1㎜もない。とにかく、”転倒しても足は着くまい”と心に誓い、歯を食いしばり漕ぎ続ける事約1㎞。急に展望が開けて前方にゴールとなる鳥居が・・・。

 最後は叫び声を上げながらも足を着かずに見事完登!(クライミング界で言うところのオンサイト!。サイクリング界では何と言うのだろう?)。風返し峠の名に偽りなき超級の激坂でした。

 家に帰って今回のルートについて検索して初めて知ったのだけど、最後の激坂区間の平均勾配は20%以上。最大勾配は27%の上級者コースとの事。いやいや想像以上の内容でした。

 人生最大の激坂体験だったけど、正直なところとっても自信になりました。自転車通勤を始めてちょうど1年。毎日往復25㎞、獲得標高は360m。トレーニング量としては大した数字ではないけど、雨の日や年休などを除いても週平均4日は自転車に乗る日々。通算すれば週100㎞・獲得標高1,440m。1ヶ月で400km・獲得標高5,760m。年間では約5,000km・獲得標高は72,000m。なかなか悪くない数字だ。いや、結構イケてるのでは?。

 自転車で走っているときは気持ちがいいし、とっても楽しい。筋トレしているときは辛くはないけど全く楽しくない。頭はあれこれ考えていても、心は無の状態。とにかく筋肉を追い込む事しかない。筋トレでは、心の限界が来てから自分を追い込んであとプラス3回、身体の限界まで追い込むことが重要と言われている。究極の一人ドM・ドS世界。今回のライド会で激坂を制覇できたのは、身体の筋肉と普段の筋トレへの取り組みが大いに役立った。それと10月から始めたバルクアップしながらのダイエット。

 筋トレがこういった形で結果に表れたことは凄く嬉しい。今回、峠に目覚めた!ヒルクライム♡♡♡。今後の課題は、筋トレで速筋を鍛えつつ、いかにヒルクライム用の遅筋も鍛えるか。それと最大の懸案事項は体重。バルクアップを図れば必然的に体重増に。ヒルクライムを目指すには体重は最大の敵に・・・。体重を凌駕する圧倒的な筋肉を着ければよいのだろうか??。悩み楽しい日々が始まる・・・。