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草むしり

 今日は曇りの予報に反して、気持ちの良い快晴。少し蒸し暑いけれども、一時期の猛暑や連続する台風に比べれば久方ぶりのガーデニング日和。朝からいそいそと庭に出てみたものの、中途半端に伸びた雑草の草むしりに終始してしまった。

 年齢を重ねてから思うのだけれど、草むしりをしていると、とても心が落ち着く。軍手も使わずに素手で草をむしっていると、土の香りと緑の香りがほのかに体じゅうを包んで、厄介な事など忘れて無心で草と格闘している。いや格闘しているより草と戯れていると言ふべきか・・・

 何故、軍手を使わないかというと、草を掴みにくいという理由以上に、庭いじりで手が汚れるのが好きだから。『手は人を語る』と言われるように、棘が刺さったり、掌がガサガサになったり、土が爪や指紋に入り込んで黒ずんでいる自分の手をみると、何とも言えない一日の充実感に浸れる。iPadやiPhoneが指紋認証できないときなど、IT機器に打ち勝ったような誇らしい気分にさえなれる?

 『晴耕雨読』とは良く言ったもので、晴れた日は庭で身体を動かし、雨の日は家で本を読んだり、HP作りに勤しむのが今の自分には一番リラックスできる生活だ。