Released : 1976
6. Melody
”ストーンズがジャズを演っている曲”というのは見当たらないが、この「Melody」は実にJazzyな曲。ビリー・プレストンはJazzyなピアノとオルガンを演奏し、ヴォーカルもミックとデュエットしている。チャーリーもジャズ・ドラマーよろしくブラシで通している。
『Black And Blue』は、ミック・テイラーがストーンズを脱退して、ロン・ウッドが初めてストーンズのレコーディングに参加したアルバムだが、全体的に散漫な印象でストーンズの歴史の中でも存在感が薄い。「Melody」はビリー・プレストンが主体となって作った”散漫”な印象を与える最たる曲だが、ストーンズが”ジャズ”を演っていると思って聴くと中々感慨深い。ストーンズの懐の深さとも言うべきか。キースのギターも白眉。