チャーリー・ワッツは2013年のインタビューで次のように答えている。
― 儲けたお金は何に使ってるんですか? ―
「(中略)あと本も集めてる。古書じゃないよ。主に20世紀の作家のサイン入り初版さ。アガサ・クリスティは、全著作のペーパー・バックを持ってるしね。グレアム・グリーンも全部持ってるし、イーヴリン・ウォーもそうだし、ウッドハウスのも全部持ってる。」
― 非常に健全な中毒にかかっている、といった感じですね。 ―
「まあ、僕も年だからね。20歳の少年が夢中になる類のものではないな。」*
お気に入り作家のサイン入り初版蒐集家とは、チャーリーの読書家ぶりが伺える。
ちなみにストーンズのメンバーでは、ミックがたいへんな読書家として知られており、休日はジョギングか読書にふけるという。ミックの元妻は「大学教授みたいな書斎よ」と答えている。
意外(?)にもキースも読書家で、歴史書を愛読している。特に《ネルソン提督時代》、《第二次世界大戦時代》、《古代ローマ時代》などを好んでいるという。インタビューで《無人島に持ってゆく一冊の本》を聞かれた際には、アメリカ人作家ジェームズ・ノーマン・ホールの『Doctor Dogbody’s Leg』を挙げている。