Date : 2017,09,06 Wed.
Source : VANITYFAIR
Charlie Watts
FAVORITE CAUSE : The Royal Marsden Hospital.
QUOTE ON FASHION : “Too much of it.”
チャーリー・ワッツ
お気に入りのスーツ : 「凄くたくさん」
お気に入りのネクタイ : 「凄くたくさん」
お気に入りの靴 : 「全部」
好きな慈善団体 : ロイヤル・マースデン病院。
ファッションに関する引用 : 「たくさんあり過ぎる」
BART : 長い間なぜインタビューを避けてきたんですか?
チャーリー・ワッツ : 自分のことを話すのが嫌いなんだ。ローリング・ストーンズに関しては他のメンバーがインタビューを受けるから、自分はする必要がない。絵本("Ode To A Highflying Bird")を出版しなかったら受けなかったと思う。
BART : その落ち着いた趣味人ぶりが、今ようやく見直され始めているのではないでしょうか?
チャーリー・ワッツ : でも、今回20件以上もインタビューを受けてしまったから、魅力も失せてしまったな・・・・・
BART : 80年代に入って、自前のジャズ・オーケストラを持ち始めてから、あなたの着るスーツはどんどん細くなっているような感じがしますね。
チャーリー・ワッツ : 痩せたからね。肩パットが嫌いなんだ。
BART : あなたは自分の個性を大切にしてきましたね。
チャーリー・ワッツ : 60年代前半を、私は《ビートルズの時代》と言ってるんだけど、その頃はステージで女の子の悲鳴や歓声を聞くのが好きだった。でも、ステージをいったん降りてしまうと、私は恥ずかしがり屋だからキャーキャー騒がれるのが凄く嫌だったんだ。
チャーリー・ワッツ : 今も昔も、自分たちより少し前の世代の音楽や洋服が好きなんだ。70年代にキース・リチャーズの服を着たことがあるんだけど、全然似合わない。バンド全員で写真を撮るときは、なるべくメンバーのひとりらしく見えるようにしたけど、とにかく70年代ファッションは最悪だったね。
BART : ブライアン・ジョーンズのベルベットやシルク好きは耐えがたいことだったろうと思いますが、彼が生きていたら今頃どんな服装だったと思いますか?
チャーリー・ワッツ : ・・・わからない、わからない。
BART : あなたのファッション哲学は?
チャーリー・ワッツ: シャープ(粋)だった父親だ。服装上の師は、フレディ・ヒューストン、リー・モーガン、マイルズ・デイヴィス、デューク・エリントン、レスター・ヤング、それに別格としてフレッド・アステアとストラビンスキー。
私が思うに、服を着る人間には2種類いる。ただ服が歩いている人と、いかにもその人物が歩いているというような着こなしのできる人。
私は吊るしのスーツはラルフ・ローレンのを1着持っているだけで、カスタムメードばかりなんだ。30年前に買ったものも絶対に捨てない。サヴィル・ロウの有名なテーラーで作る時も、注意しなければいけないのは、ちゃんと自分でハンフリー・ボガードの写真を持って行ったりして注文をつけなければいけないということ。専門用語も覚えないといけない。そうしないと、みんなチャールズ皇太子みたいな堅苦しい感じになってしまうんだ。