Recorded : 1943 - 1951,10,04
Released : 2002
Disc-2
17. Flamingo
チャーリーはインタビューでジャズを聴き始めたきっかけを次のように語っている。
「ジャズに興味を持ち始めたのはアール・ボスティックの演奏を聴いてからだった。12歳のときだから1953年ごろじゃないかな?「フラミンゴ」がイギリスですごく流行ってね。いとこがそのレコードを持っていたんだ。意識して聴いた音楽の最初がジャズだったってわけさ。」
ミュージシャン自身がルーツ音楽を選曲したCD "Artists Choice"シリーズでも、チャーリーはアール・ボスティックの'Flamingo'を挙げている。この曲こそがチャーリーの音楽の原点。ジャズ・ライフの出発点。
(Various Artists)
"Rolling Stones Artists Choice"
8. Flamingo
Released : 2005,06,21
チャーリーはインタビューで、次のように語っている。
「ジャズを聴き始めたのは1953年頃」
「自分で最初に買ったのがビリー・エクスタインのレコード」
タイトルは不明だが、1953年以前に発売された作品ということになる。12インチLPが一般的に流通するのは1955年頃なので、チャーリーが購入したのは10インチLPもしくはシングル盤だったと考えられる。一般的に演奏時間が長いジャズのシングル盤の数は少ないが、それでもジューク・ボックス用にシングル盤も発売されていた。
このアルバムは1943年から1953年に録音されたビリー・エクスタインのジューク・ボックス・ヒット曲集。つまりはシングル盤のベスト曲集となる。チャーリーは1941年生まれなので、正に彼の幼少期からジャズに目覚める12歳までに、イギリスのラジオやパブのジュークボックスから流れていた《当時のジャズ》を聴くことができる。おそらくは《チャーリーが最初に買ったレコード》の一曲も含まれているだろう。
Recorded : 1945,02-03
Released : 1972
このアルバムは1945年に録音されたビリー・エクスタイン・アンド・ヒズ・オーケストラによる作品。ビリー・エクスタインのトランペットとヴォーカルを聴くことができる。ドラムはチャーリーの尊敬するドラマーのひとりアート・ブレーキーが叩いている。
Recorded : 1952,08,16 / 1952,10,15-16
Released : 1952 [10-inch LP]
Original 10 inch LP release
Side-A
1. Frenesi
2. Freeway
3. Soft Shoe
4. Aren't You Glad You're You
Side-B
1. Bernie's Tune
2. Walking Shoes
3. Nights at the Turntable
4. Lullaby of
the Leaves
ジェリー・マリガン(bs)がチェット・ベイカー(tp)を迎えて結成した伝説のピアノレス・カルテットによるウェスト・コースト・ジャズの名盤。
Released : 1957
Released : 2003
Released : 2007
本作は、いわゆるミュージシャンのルーツ・ミュージック集。ストーンズのルーツ物は何枚もリリースされているが、本作はブルーズやロック創世期のチャック・ベリー等だけにとどまらず、ジャズ、ブギウギ、カントリーなどストーンズの音楽性を多角的に捉えている好盤だ。ライナーノーツも選曲された経緯を丁寧に紹介している。
チャーリー・ワッツのルーツとしては、10曲目のアール・ボスティックの'Flamingo'、11・12曲目はチャーリーのお気に入りドラマーであるマックス・ローチがドラムを叩いているチャーリー・パーカーの'Koko'とチャールズ・ミンガスの'Drums'が選ばれている。特にチャーリー・パーカーについては、ブライアン・ジョーンズも強く影響を受けていたことが紹介されている。(マルチ・プレイヤーとしも知られているブライアンは、ビートルズのシングル”Let It Be”のB面に収められたジャズ・パロディー風の曲’You Know My Name (Look Up The Number)'でサックスを吹いている。)
14曲目のエイモス・ミルバーンは、ビル・ワイマンのルーツとして紹介されているが、エイモスの1946年のヒット曲'Down the Road a Piece'を、ストーンズはセカンド・アルバムでカバーしている。ただ、ストーンズはチャック・ベリーのロックン・ロール版'Down the Road a Piece'のカバーであるのに対し、チャーリー・ワッツはThe ABC&D Of Boogie Woogieの”Live in Paris”でエイモス・ミルバーンのブギウギ版'Down the Road a Piece'としてカバーしている。
18曲目のリトル・リチャードは、ミック・ジャガーとチャーリー・ワッツのルーツとして選曲されている。前掲の”Rolling Stones Artists Choice”でも、チャーリーはリトル・リチャードの'The Girl Can't Help It'を取り上げている。
19曲目ジャッキー・ブレンストンの’Rocket 88’は、何人かのメンバーへの強い影響を語っている。特にチャーリー・ワッツとイアン・スチュワートは、1977年に2人が参加したボブ・ホール&ジョージ・グリーンのアルバム"Shufflin the Boogie"の1曲目で同曲をカバーしている。後にイアン・スチュワートが中心となって結成し、チャーリーも参加しているプロジェクト・バンド名はそのままRocket 88で、アルバム名も”Rocket 88”。冒頭1曲目も'Rocket 88'で、Rocket 88づくしとなっている。
The Beatles
”Let It Be”
Side-B. You Know My Name (Look Up The Number)
Amos Milburn
"Confessin' The Blues"
Disc-2 16. Down The Road Apiece
Chuck Berry
"Rockin' at the Hops"
3. Down The Road Apiece
The Rolling Stones
”The Rolling Stones No.2”
7. Down The Road Apiece
The ABC&D Of Boogie Woogie
"Live in Paris"
11. Down The Road Apiece
Bob Hall & George Green
”Shufflin the Boogie”
1. 'Rocket 88'
Rocket 88
”Rocket 88”
1. 'Rocket 88'