Earl Phillips
"Keith [Richards] and Brian [Jones] taught me, through constantly playing Jimmy Reed. Reed and his drummer, Earl Phillips, were as sensitives as Paul Motian with Bill Evans."*
- Charlie Watts -
*)"Charlie Watts' Favorite Drummers"
「キースとブライアンは、いつもジミー・リードの曲をプレイすることで私に教えてくれたんだ。 ジミー・リードと彼のドラマーであるアール・フィリップスは、ビル・エヴァンスとポール・モチアンの関係と同じくらい繊細だったよ。」
~ チャーリー・ワッツ ~
1959年ビル・エヴァンス(p)は、ポール・モチアン(dr)とスコット・ラファロ(b)をメンバーに迎え、歴史に残るピアノ・トリオを結成した。ビル・エヴァンス・トリオは、従来までホーン奏者を支えるための「リズム・セクション」であったピアノ、ベース、ドラムス奏者を、テーマのコード進行をピアノ・ベース・ドラムスの三者が各自の独創的なインプロビゼーションを展開して干渉し合い、独特な演奏空間を演出した。
ドラムス、ポール・モチアンは単にリズムを刻むにとどまらず、エヴァンスのインプロビゼーションに挑みかかるようなブラシ・ワークやシンバル・ワークを見せた。
このトリオで収録した『ポートレイト・イン・ジャズ』、『エクスプロレイションズ』、『ワルツ・フォー・デビイ』、『サンディ・アット・ザ・ビレッジ・バンガード』の4作品は「リバーサイド四部作」と呼ばれ、いずれも名盤として高く評価されている。
Bill Evans Trio
“Portrait in Jazz”
Bill Evans Trio
“Explorations”
Bill Evans Trio
“Sunday at the Village Vanguard”
Bill Evans Trio
“Waltz for Debby”
Recorded : 1956,06,11 / 1956,10,03 / 1957,01,09 / 1957,04,03 / 1957,12,12 / 1958,03,12
Released : 1958
1. Honest I Do
2. Go on to School
3. My First Plea
5. You Got Me Crying
7. You Got Me Dizzy
8. Little Rain
11. You're Something Else
12. You Don't Have to Go
本作は1958年にリリースされたジミー・リードのファースト・アルバム。録音日からも分かる通り、1953年のファースト・シングルから1958年までにリリースされたシングル盤を中心にまとめられている。3人のドラマーが参加しているが、アール・フィリップスの演奏は8曲で聴くことができる。
なお、ローリング・ストーンズはファースト・アルバム“The Rolling Stones”で、ジミー・リードの‘Honest I Do’をカヴァーしている。
The Rolling Stones
"The Rolling Stones"
3. Honest I Do
"...Francis Clay, who plays on Muddy Waters — Live at Newport, he is incredible. He plays Chicago style; the pickups are marvellous. He had this cymbal that curled up like a Texas hat. He played it around and around...It was a beautiful concept. Clay is a brilliant drummer. By anybody else, I suppose, it would be sloppy, but because it’s him, it's right on. He's whacking all over the place — sort of mad playing. Oh, it’s perfect!"*
- Charlie Watts -
「・・・フランシス・クレイ、マディ・ウォーターズの『ライブ・アット・ニューポート』でのプレイは素晴らしいね。彼はシカゴ・スタイルでプレイしてるけど、やり方が奇抜なんだ。カウボーイハットみたいに丸まったシンバルを持ってて、それをぐるぐる回して叩くんだ。おもしろいアイディアだね。 他の人から見れば目茶苦茶に見えるだろうけど、それがクレイで、それが彼のやり方なんだ。クレイはあちこちで叩きまくっている、狂気のプレイだ。まったく完璧だね! 」
~ チャーリー・ワッツ ~
Recorded : 1960,07,03
Released : 1960,11,15
1960年7月3日のニューポート・ジャズ・フェスティバルで録音されたライブ・アルバム。初のライブ・ブルーズ・アルバムと呼ばれている。チェス・レコードは1960年11月15日にこのアルバムを発売し、米国と英国で台頭してきた若い白人のブルース・シーンに重要な影響を与えた。
なお、ミック・ジャガーは、自分が生まれて初めて買ったアルバムはマディ・ウォターズの『Live At Newport』で、ブルースに対する情熱の結びつきが生涯続く友情が生まれるきっかけになったと語っている。