’My Foolish Heart’は、ビクター・ヤングの作曲、作詞はネッド・ワシントンによって書かれた。 この曲は、歌手のマーサ・ミアーズによって1949年の同名映画(邦題:『愚かなり我が心』)の主題歌として発表されたが、タイム誌をはじめ批評家による評価は散々だった。
The night is like a lovely tune
Beware, my foolish heart
How white the ever constant moon
Take care my foolish heart
There’s a line between love and fascinations
That’s hard to see on an evening such as this
For they both give the very same sensation
When you’re lost in the magic of a kiss
His (Her) lips are much to close to mine
Beware, my foolish heart
But should our eager lips combine
Then let the fire start
For this time it isn’t fascination
Or a dream that will fade and fall apart
It’s love, this time it’s love
My foolish heart.
夜は愛しき調べのよう
心してよ、私の愚かな心よ
いつも変らぬ月のなんと白いこと
気をつけてよ、私の愚かな心よ
恋と惑いを分かつラインがあるけれど
こんな宵には分り難いものなの
どちらもまるで同じときめきをくれるのから
キスの魔法に我を忘れると
彼の唇が私に迫ってくるわ
心してよ、私の愚かな心よ
でも二人のくちびるは重なり合ってしまうわ
あとは燃え始めるままに
今度は、惑いじゃないの
消えて無くなるような夢じゃないわ
そうよ恋、今度は恋だわ
ね、私の愚かな心よ
Released : 1950 [Single]
16. My Foolish Heart
‘My Foolish Heart’は、1950年にシングル盤としてリリースされ、ビリー・エクスタインにとって最大のポップ・チャート・ヒットとなった。
チャーリーはインタビューで、「自分で最初に買ったのがビリー・エクスタインのレコード」と答えている。タイトルは不明だが「ジャズを聴き始めたのは1953年頃」と語っているので、もしかするとシングル盤の‘My Foolish Heart’がチャーリーが初めて買ったレコードだったのかも知れない。
Recorded : 1961,06,25
Released : 1962,02 - 03
1. My Foolish Heart
“Waltz for Debby”は、ビル・エヴァンスが1961年6月25日にヴィレッジ・ヴァンガードで行ったライヴを収録したアルバム。しかし、それから11日後の7月6日、ビルにとって片腕とも言えるベーシストのスコット・ラファロが交通事故で他界し、彼の遺作となってしまった。
‘My Foolish Heart’は、エヴァンスが生涯にわたって演奏し続けた曲で、このアルバムでも冒頭の1曲目に収録されている。ジャズ・スタンダードとして数多くカバーされている同曲でも、最良のカバーとして知られている。
Recorded : 1966,02,21
Released : 1966 [LP] / 1986 [CD]
7. My Foolish Heart (*CD Only)
“Bill Evans at Town Hall”は、1966年にエヴァンスが初めてニューヨークで行なったコンサート・ホールでのライヴ盤。ヴィレッジ・ヴァンガードといったクラブでの演奏とは趣が違い、独特の格調高い雰囲気での演奏となっている。