'Just Friends' は1931年にジョン・クレナーが作曲し、サム・M・ルイスが作詞したポピュラー音楽の楽曲で、ジャズのスタンダード曲となっている。最初のレコードは1931年10月にレッド・マッケンジー楽団によってリリースされたが、大きな成功とはならなかった。初ヒットとなったのは、1932年2月にラス・コロンボがレナード・ジョイ楽団と吹き込んだものと、1932年4月にベン・シェルヴィン楽団によるもので、いずれも当時のアメリカ合衆国のチャートで14位まで上昇した。
Recorded : 1949,11,30
Released : 1995,01,24
1. Just Friends
このアルバムは、チャーリー・パーカーがヴァーヴ・レーベルに残したストリングスとの共演を集めた作品。チャーリー・パーカーのカルテットを中心にストリングスが加えられているが、カルテットとストリングスによる演奏は終始控えめで、チャーリー・パーカーのアルト・ソロを目一杯堪能することができる。
チャーリー・ワッツ・クインテットもストリングスを加えて、チャーリー・パーカー・ウィズ・ストリングスのアレンジを忠実に再現している。
'Cool Blues' は、チャーリー・パーカー(as)作の12バー・ブルース形式の曲。1947年2月18日、ダイヤル・レコードでの録音の途中、ヴォーカルのアール・コールマンの声が出なくなってしまった。録音の曲数が足りなかったため、残りのわずかな時間でパーカーがその場の即興で作曲し録音された。
Recorded : 1946 - 47
Released : 1997,05,28
14. Hot Blues (Cool Blues)
15. Cool Blues (Hot Blues)
本作は、チャーリー・パーカー(as)がダイヤル・レコードに残した膨大なレコーディングから、マスター・テイクを集大成した第1集。初期のマイルズ・デイヴィス(tp)の演奏も聴くことができる。
'Cool Blues (Hot Blues)'は、1947年2月18日に録音された。録音途中で即興的に作られたブルーズ形式の曲だが、珍しくチャーリー・パーカーのワンホーン・カルテットでの演奏となっている。同じテーマで早いテンポが'Hot Blues'、遅いテンポが'Cool Blues'。印象的なテーマとパーカーのブルーズ・プレイの神髄が聴ける。
’Dancing in the Dark’は、アーサー・シュワルツ作曲、ハワード・ディーツ作詞のアメリカのポピュラー・ソング。1931年8月19日にビング・クロスビーによってレコーディングされた。1953年にはミュージカル映画"The Band Wagon"でも使われ、グレイト・アメリカン・ソングブックのひとつにあげられる曲となった。
Recorded : 1949,11,30
Released : 1995,01,24
7. Dancing in the Dark
前掲の'Just Friends'と同じく、チャーリー・ワッツ・クインテットの"A Tribute to Charlie Parker with Strings"は、チャーリー・パーカー・ウィズ・ストリングスのアレンジを忠実に再現している。
'Dewey's Square'は、チャーリー・パーカー(as)の1947年の作品。
Recorded : 1947,10,28 / 11,04
Released : 1998
5. Dewey Square (Prezology)
6. Dewey Square
7. Dewey Square
"Charlie Parker on Dial"シリーズは、チャーリー・パーカー(as)が1946年2月から1947年12月にかけてダイアル・レコードで収録した作品を、アウト・テイクも含めて集めた作品。本作Vol.3では、1947年10月28日と11月4日前半のセッションが収められている。
'Dewey Square'は3テイクが収められており、マスター・テイクの7曲目以外も完成度の高い演奏となっている。(5曲目は'Prezology'のタイトルで発売されたこともある。)
注目すべきは、この時期のチャーリー・パーカー・クインテットには若干21歳のマイルズ・デイヴィス(tp)が参加しており、'Dewey Square'でもマイルズのソロを聴くことができる。