Charlie Watts Played as a Sideman
Recorded : 1955,08,04 / 23
Released : 1956
本作は、ウェスト・コースト・ジャズの名ドラマー、チコ・ハミルトンが率いるクインテットのファースト・アルバム。通常のクインテットとは異なるピアノ・レス、1管の編成で、代わりにフレッド・カッツのチェロとジム・ホールのギターが加えられている。管楽器はマルチ・リード・プレイヤーのバディ・コレットが、テナー・サックス、アルト・サックス、フルート、クラリネットを一人で演奏しており、曲によりブルーズ風、スパニッシュ風、クラシック風と多様な音楽性を聴くことができる。
なお、3曲目の'Blue Sands'は、ジャズ映画の名作と言われる『真夏の夜のジャズ』("Jazz On A Summer's Day")でも取り上げられている。
Collaborated in BBC Four "Jazz 625 Live"
Recorded : 1993,08,31
Released : 1993,11,21
1993年ロンドンで録音されたスコット・ハミロトン(ts)のスタンダード集。彼のほとんどのリーダー・アルバムを制作してきたコンコード・レーベルの20周年を記念して、日本のジャズ専門誌「スイング・ジャーナル」の読者からのリクエストにもとづいて収録曲が決定されている。冒頭の「枯葉」('Autumn Leaves')、「スター・ダスト」('Stardust')を始め、日本人にもお馴染みのスタンダードが並んでいる。
リズム隊はチャーリー・ワッツ・クインテットでもお馴染みのデイブ・グリーン(b)とブライアン・レモン(p)、ドラムはアラン・ガンリが勤めている。
Collaborated in Denmark
Recorded : 1961,12,15
Released : 1979,03
チャーリーはストーンズに加入する以前は、グラフィック・デザイナーとして働くかたわら、いくつものバンドに参加していた。
ビル・ワイマン著の『ストーン・アローン』には、次のように記されている。
アレクシス・コーナーとチャーリーは彼がチェルシーのトレバドール・クラブで演奏しているときに出会っている。1961年の夏の終わり、コーナーは自分のバンドに参加しないかと誘ったが、チャーリーは最初は断っていた。その代わりに、彼は数か月、デンマークに仕事に出かけた。そこで彼は、権威あるアメリカ人のジャズ・サキソフォン奏者、ドン・バイアスと一緒に何度かプレイした。
1962年1月、落ち着かない気分でロンドンに戻った彼は、まもなくアレクシスに再会した。*
*) ビル・ワイマン / レイ・コールマン著『ストーン・アローン』(上) P.134
上記によれば、チャーリーがデンマークに滞在していたのは、1961年9月頃から1962年1月頃で、その間にドン・バイアスと共演したことになる。ドン・バイアスのレコーディング記録を調べてみると、本作のレコーディングを1961年12月15日行っているので、ちょうどチャーリーがデンマークに滞在していた時期と重なる。ドン・バイアスは1950年代初頭にオランダのアムステルダムに移住して、ヨーロッパを活動の拠点としていた。
本作は"A Tribute to Cannonball"と題されているが、1961年の録音当時キャノンボール・アダレイは存命で、本作にはプロデューサーとして(CDに収録された10曲目のボーナス・トラックにはサックス奏者で)参加している。長い間お蔵入りとなっていたが、1979年、28年振りに日の目をみることになった。おそらくは1975年8月8日に亡くなったキャノンボールへの「追悼」という形でリリースされたのであろう。
チャーリーとキャノンボール・アダレイの繋がりとしては、1997年から98年にかけて行われたローリング・ストーンズの《ブリッジ・トゥ・バビロン・ツアー》の<Across the Bridge>で、キャノンボール・アダレイの'Sticks'をバック・ミュージックとして使用していた。
The Rolling Stones
"Bridges to Babylon"
12. Across the Bridge (*Sticks)
Cannonball Adderley
"Mercy, Mercy, Mercy! Live at "The Club""
4. Sticks